産前産後ケア施設「そらのね」(草津市南笠東1)が6月1日、オープンした。
助産師の松井萌子さんと、妹で看護師・保育士の伊藤芽那倖さんが運営する。分娩(ぶんべん)は取り扱わず、妊娠期から産後までの母親や家族を支援する産前産後ケアに特化する。
施設内には4室の個室を備え、市町村から委託を受ける通所型産後ケア事業を行う。育児相談や母乳ケア、沐浴(もくよく)支援などに対応し、利用者は赤ちゃんを預けて休息したり、読書をしたりするなど、思い思いの時間を過ごせる。手作りの昼食も提供する。
施設ではこのほか、一時預かり、育児相談、骨盤ケア、乳房ケアなども提供する。妊婦や0歳児の親子を対象に予約不要で利用できるカフェラウンジも設ける。
双子や3つ子を育てる家庭への支援にも力を入れる。伊藤さん自身が双子の母親であることから、多胎児家庭の孤立防止を目的とした交流の場づくりや、妊娠中から先輩保護者とつながる取り組みなども進めるという。
松井さんは「私はコロナ禍で出産・子育てを経験し、孤独を感じた時期があった。子育てには人とのつながりが本当に大切だと実感した」と振り返る。「困っている時だけでなく、少しお茶をしに来る感覚で立ち寄れる施設にしたい。母親が孤独や不安を抱え込まず、自分の時間も大切にしながら笑顔で子育てできる場所にしていきたい」と話す。
プレオープン期間に施設を利用した大津市在住の女性は「赤ちゃんを預かってもらって安心できたのか、気が付いたら寝ていた。オープンを楽しみに待っていたので、また利用したい」と話していた。
松井さんは「私たちが求める施設を押し付けるのではなく、利用者の声を聞きながら一緒につくり上げていきたい。ここに来て良かったと思ってもらえる居場所を目指したい」と意気込む。
利用時間は9時30分~15時30分。対象は0歳~1歳の子どもと母親。産後ケアは滋賀県内在住者が自治体ごとに定められた自己負担額で利用できるほか、空きがある場合は自費利用にも対応する。