見る・遊ぶ

草津で「水のメディア芸術祭」-3回目のテーマは「Flow=流れ/循環」

巨大スクリーンに流れる映像と音とともにLEDペンライトを片手に展示物を楽しむ

巨大スクリーンに流れる映像と音とともにLEDペンライトを片手に展示物を楽しむ

  • 0

  •  

 「湖国の表現展2013 水のメディア芸術祭」が12月5日、しが県民芸術創造館(草津市野路)展示ホールで始まった。

展示の準備をする桑折現さん(右)と外山央さん(左)

[広告]

 「水のメディア芸術祭」は水に恵まれた自然や歴史・風土の中で培われた湖国滋賀の新たな水のイメージを再発見し、その魅力を広く発信するために企画され、今回で3年目。今年はアーティスト桑折現さんと外山央さんを招聘(しょうへい)し「Flow = 流れ/循環」をテーマに展示とパフォーマンスが行われる。

 総合プロデューサーの白崎清史さんは「1年目は外からの視点ということで韓国から、2年目はベテラン3人を、そして今回は若手アーティストを招いた。若いアーティストから見た『水』と今回のテーマ『Flow=流れ/循環』を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

 真っ暗な展示ホールの中では巨大スクリーンに「水の痕跡」をモチーフにした映像が音とともにゆったりと流れる。来場者はLEDペンライトを片手に12点用意された展示物を楽しむ。

 「展示物をよく観察してほしい。日常感じられない少し遠い時間、そして、今という時間。普段閉じてしまっている感覚を開いていくような、そんな経験ができると思う」と話すのは桑折さん。外山さんは展示物である「葉」を例に「この枯れ葉にとどまる時間、そして、同じ葉の『写真』にある記録としての時間。今回の展示では『水』というテーマの下『時間』というキーワードで全体を構成した。時間軸が変わる体験をしてほしい」と語る。現在、桑折さんは京都を、外山さんは東京を拠点に活躍するが、共に滋賀県出身。琵琶湖の「水」の感覚が体内に宿る。

 8日17時からはパフォーマンス「ミニマルフロー」も行われる。桑折さんが演出、外山さんが音楽を担当する。ダンサーの高木貴久恵さん、高田麻里子さんが出演する。「映像との対比で『人』をどう感じるか。30分ほどのコンテンポラリーダンスと映像のコラボレーションもぜひ楽しんでいただきたい」と桑折さん。

 開催時間は10時~18時。入場無料。12月15日まで。パフォーマンスは8日17時開演。入場料1,000円。8日はパフォーマンス終了後18時30分~21時、夜の展示公開も行われる。月曜休館。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース