防災ワークショップが6月8日、樹脂製品メーカー「スターライト工業」栗東事業所(栗東市上砥山)で行われた。
同社では現在、社内会社の「セーフティ・ライフサポートカンパニー」で防災用ヘルメットや災害用トイレなどの防災関連製品を開発していることから、全国各地で防災イベントを開催している。
今回は社内向けに初めて避難所疑似体験を実施。防災意識の向上と現場対応力の強化を図るため防災ワークショップを行った。当日は社員や自治体関係者など48人が参加。避難所運営に必要な視点や課題について学び、誰もが安心して過ごせる避難環境について考えた。
この日は、「減災と男女共同参画研修推進センター」共同代表の浅野幸子さんによる講演も行われた。浅野さんは、阪神・淡路大震災や能登半島地震などの事例を紹介しながら、避難所運営における人権やさまざまな配慮の重要性について話した。浅野さんは、被災者支援の国際基準であるスフィア基準にも触れ、当事者の声を反映した支援の必要性を訴えた。
避難所疑似体験では、参加者たちが、段ボールベッドやアルミブランケットを使った宿泊環境、携帯トイレ使用、停電時のトイレ利用、非常食配布シミュレーション、車いす利用者への対応などを行った後、課題や改善策を話し合った。
話し合いでは、段ボールベッドの幅や立ち上がりやすさ、携帯トイレの操作性、さまざまな利用者への配慮、アレルギーや言語の壁への対応などについて意見が挙がった。参加者は体験を通じて避難所環境の課題を共有し、改善案を発表した。
防災トイレの車いす介助体験に参加したスターライト工業社員の佐々木稔さんは「どうやって介助したらよいか、介助してもらうには何を伝えたらいいのかなど、知らないことが体験できてよかった」と話していた。