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草津で「おうみふなずしサミット」-試食・講話で若い世代に伝統食アピール

約100人の学生が参加した「ふなずし試食会」

約100人の学生が参加した「ふなずし試食会」

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 滋賀県の名産品「ふなずし」を紹介する「おうみふなずしサミット2012」が12月7日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(草津市)で開催された。主催は立命館大学学生起業団体E-LOHA。

サミットで「ふなずし」について講話する「鮒寿し魚治」の左嵜謙祐さん

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 開催は今年が初めて。ふなずしを知らない、口にしたことのない若い世代に広く知ってもらおうと行った「ふなずし試食会」には約100人の学生が参加。「ふなずし」用のフナを捕獲する漁法や歴史、漬け方についての講話のほか、ふなずし由来の乳酸菌や乳酸菌発酵食品に関するさまざまな研究、学術的な見解も発表された。

 同サミット委員会の今井貴裕さんは名古屋出身で、滋賀に住んでまだ3年余り。「滋賀にはまだまだ希少価値の高いものがたくさんある。若い世代をはじめ、ふなずしの食わず嫌いや臭いが苦手というイメージを持つ人も多い。滋賀の魅力を、県外はもとより県内でもより一層PRしたくなった」と思いを語る。「製造元が変わることで、漬け方やにおい、風味までも変化する。多様性のある商品だからこそ需要喚起につながる」と今後の販路の開拓にも意欲を見せる。

 「『ふなずし』とはどんなもの?」というテーマで講話を行った「鮒寿し魚治」(高島市)の左嵜謙祐さんは「ふなずしは日本のチーズとも言われ大変歴史ある伝統的な食べ物。最近では『ワインに合うふなずし』をとソムリエの方からも注文が入る」と話した。

 委員会では今回の経験も踏まえ、「2回目も企画したい」としている。

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