三井寺「千団子祭り」-子どもの無事を祈願する600年の伝統祭礼

護法善神立像(ごほうぜんしんりゅうぞう)

護法善神立像(ごほうぜんしんりゅうぞう)

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 園城寺(大津市園城寺町)で5月16日~18日、子どもの守護神・鬼子母神の祭り「千団子祭り」(本祭)が行われる。 

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 同寺は、西暦672年に建立された天台寺門宗の総本山で、天智・天武・持統天皇の誕生の際に御産湯に用いられた霊泉が「御井の寺」と呼ばれていたことから三井寺とも呼ばれる。

 鬼子母神は、千人の子どもを持ちながら人間の子供を奪って食べる鬼神だったが、お釈迦様の説法を聞き懺悔して仏法を守護するようになった神。同祭りは600年以上続く伝統的な祭礼で、千人の子どもの供養として千個の団子を供えることから「千団子祭り」と名付けられた。

 護法善神堂(同市指定文化財)前の放生池では、生きとし生けるものすべての命を大切にする「放生会」を行う。これは子どもの無事成長の願いを込めて、名前と年齢を亀の甲羅に書いて池に放す行事。そのほか、子どもの無事成長にちなんだ植木市・苗市や100店舗を超えるさまざまな市が開かれる。

 同寺関係者は「5月は気候も良いので大勢の方に祭りを楽しんでもらえれば」と話す。

三井寺

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