学ぶ・知る

大津で高校生が猫の譲渡会 「スーパー猫の日」に聞く開催への思い

保護猫の「ミーちゃん」と鎌田さん

保護猫の「ミーちゃん」と鎌田さん

  • 13

  •  

  保護猫団体代表の高校生・鎌田優花さんが3月13日、「保護っこカフェ STELLAR」(大津市瀬田)で保護猫の譲渡会を行う。数字の「2」が6つ並ぶ「スーパー猫の日」の2月22日に話を聞いた。

保護犬、保護猫の譲渡会を開いている「保護っこカフェ STELLAR」の松本さん、田中さんと鎌田さん

[広告]

 高校3年生の鎌田さんは、高校1年生のとき草津市で「にゃんこおたすけ隊」を立ち上げ、猫の保護活動に取り組んでいる。きっかけは中学3年のときに拾ってきた猫の「ミーちゃん」。ミーちゃんは、引っ越しをする飼い主が連れて行けないと駐車場に放置した捨て猫で、近くの古本屋の店主が面倒を見ていたが、店主が亡くなり、鎌田さんが引き取った。鎌田さんは「そのときに猫の殺処分が多いことを知り、まずは身近な猫から助けたいと思った」と振り返る。

 県内で実施されている譲渡会「びわ湖わんにゃんマルシェ」のスタッフとして参加する中で、多頭飼育崩壊をレスキューする現場の実状を同世代に知ってもらうためにも共に活動したいと同級生に声を掛け、「にゃんこおたすけ隊」を立ち上げた。3人で始めた活動に賛同する生徒が集まり、現在は中学3年生から高校3年生まで14人が活動。26頭の猫を保護している。

 活動では、野良猫を捕まえ(Trap)、不妊手術を施し(Neuter)、元いた場所に戻す(Return)というTNR活動に取り組むほか、保護猫の譲渡会も開催している。イベント時には、紙芝居で子どもたちに生き物を最後まで飼うことや命の大切さを伝える活動もしている。鎌田さんに憧れて「中学生になったら保護活動をしたい」と話しかけてくる小学生もいるという。鎌田さんは「ペットショップで買う前に、猫たちの状況を知り、譲渡会を知ることで、子どもや同世代の価値観を変えていきたい」と話す。

 イベント時の物販の売り上げや寄付があるが、「保護をしたらまず動物病院に連れて行くので、お年玉は全部なくなった」と鎌田さん。老犬の保護活動にも取り組むSTELLAR店主の松本真智子さんは「イベントが中止になると譲渡ができなくなる。保護犬・猫の譲渡会をする場所がほしくて飲食店を始めた。鎌田さんたちのように個人で活動している人が譲渡会を開く場所として使ってもらっている」と話す。

 譲渡会の開催時間は11時~16時。保護っこカフェSTELLARの営業は不定期。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース