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滋賀レイクスターズ、西地区1位の琉球に連敗も全員ディフェンスで健闘

ゴール下でリバウンドに飛び込み、琉球の選手に囲まれるもボールを離さない今川選手

ゴール下でリバウンドに飛び込み、琉球の選手に囲まれるもボールを離さない今川選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズが3月5日・6日、ウカルちゃんアリーナ(大津市におの浜)で開催された2021-22シーズン第22節で琉球ゴールデンキングスと対戦した。

試合時間残り1分15秒、フリースローを決め手4点差まで追い上げた今川選手

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 滋賀はオヴィ・ソコ選手がイギリス代表活動のため欠場し、日本人ビッグマンの川真田紘也選手がけがでベンチ入りできない状況の中、2メートル越えのジャック・クーリー選手、小寺ハミルトン・ゲイリー選手、ドウェイン・エバンス選手、198センチのアレン・ダーラム選手がいる琉球との対戦となった。

 5日は前半と後半の入りがよく、強度の高いディフェンスで琉球の得点を抑えるなど、2日の富山グラウジーズ戦よりも長い時間善戦したが、3クオーター(Q)後半から4Qにかけて多く失点し、84-98で敗戦した。

 6日は試合開始から攻守の切り替えが早い展開となるも、チーム全員で守り、琉球の24秒バイオレーションを誘うなど、高い集中力で琉球と互角に戦う。スペイン代表活動から帰国し、6日から指揮を執ったルイス・ギルヘッド(HC)が「チームとして戦えた。より多くの選手がゲームに参加できた」と振り返った通り、ノヴァー・ガドソン選手が2Qでファウルトラブルとなり、出場時間が限られる中、今川友哲選手、森山修斗選手、林翔太郎選手ら日本人選手が体を張ってリバウンドに絡むなどゴール下で健闘を見せた。

 35-42で折り返した3Q。ルーズボールへの飛び込みやパスカットなど球際への高い集中力でボールポゼッションを増やし、42-44と2点差まで追い付く。クーリー選手、エバンス選手などに得点され、最大14点差を付けられるも、柏倉哲平選手の得点などで55-65の10点差で最終Qへ。

 4Q、小澤智将選手とキーファー・ラベナ選手の3Pで徐々に点差を詰める。試合時間残り1分45秒、今川選手がダーラム選手に厳しいディフェンスをしてシュートを外させ、リバウンドを取って滋賀が速攻。ラベナ選手がシュートを外すも、今川選手がリバウンドに絡む。倒れ込み、コー・フリッピン選手が上に覆いかぶさるが、今川選手がボールを離さず、味方にパスした。今川選手が守り切ったボールをチームでパスを回し、ゴール下の今川選手へパスすると、ゴール下で今川選手とフリッピン選手が競り合いとなり、フリッピン選手のファウルに。今川選手がフリースローを2本とも決め、残り1分15秒で71-75の4点差まで迫る。最後まで琉球を苦しめるも、73-80で惜敗した。

 ギルHCは「チームの頑張りに満足している。最後の瞬間までうまく戦った。違いはフィジカルのレベルだったと思う。琉球はプレッシャーも強く、パスコースへのディナイ(ボールを持っていない人へのディフェンス)もハードで、素晴らしい働きをしているチームだった」と話した。連勝記録を更新中で、今シーズン3敗しかしていない琉球に対して「チェンジングディフェンスで相手のリズムを取らせなかった。ディフェンスがアジャストできれば、こうやってゲームが競えると感じている。50日試合がなくて、外国籍選手のキーマンを1人欠いた状況でこれだけ競い合えたことを皆さんに見てもらえたと思う」と選手を評価した。

 チームを離れていた期間中の選手の成長については「テツ(柏倉選手)、キーファー(ラベナ選手)、ノヴァー(ガドソン選手)、オザ(小澤選手)が特に成長してくれた。チームが若いので、個人の成長はチームの成長につながる。滋賀はBリーグの歴史の中でも若いチームで時間が必要。中長期の3年間のプロジェクトで、選手たちを成長させて、フィロソフィーをしっかり育て、環境も整え、プレーオフを争えるチームになることを目指している。オーナーが来シーズンに向けて投資してくれている。我慢して成長を見届けてくれているクラブに感謝している」と話した。

 今川選手は「オヴィ(ソコ選手)や川真田のいない中で、次に大きいのは僕。やるしかないというか、できませんというとチームが勝つ可能性がゼロになるので、僕が諦めるわけにはいかなかった。常に気持ちでやっている。チームのフィロソフィーや戦略をコートの中で誰かがやり続けないといいディフェンスにならない。そういうことをしっかりやっていきたい」と話した。

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