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大津SAにフードロス削減「クラダシ」初の実店舗 売り上げの一部を寄付

大津SAにオープンした「クラダシ」

大津SAにオープンした「クラダシ」

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 消費可能でありながら通常の流通ルートでの販売が困難な商品を販売する「Kuradashi(クラダシ)」の初の実店舗が9月14日、名神高速道路大津サービスエリア(SA)下り線(大津市朝日が丘)にオープンした。

輸入の途中で缶にへこみが生じて店頭に並ぶことがなかったオリーブの缶詰

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 「クラダシ」は、フードロスの削減を目指して、賞味期限が近い食品や、季節商品、パッケージの汚れや傷、自然災害による被害、終売した期間限定商品や、メーカーに返品された商品を買い取り、オンラインショップで販売し、売り上げの一部を環境保護、海外支援、動物保護などの社会貢献活動団体に寄付している。

 今までは期間限定でポップアップショップを展開してきたが、常設の実店舗は大津SAが初めての出店となる。3分の1ルール(食品流通において、製造日から賞味期限までの期間を3等分して納品・販売期間を定めるルール)で小売店で販売することができなくなった商品や、輸入の途中で缶にへこみが生じた商品、夏季限定の商品など食品のほか、化粧品などを大津SA「パヴァリエびわ湖大津」で販売する。「クラダシ」としては初めて、商品のケース売りも行う。

 大津SAを運営するジェイグループホールディングスの浅野正和さんは「飲食事業を展開してきて、フードロスを問題視してきた。近江商人の『三方よし』の精神で買い手、売り手、社会にも貢献できると思い、クラダシの実店舗の出店を決めた。多くの人が立ち寄るサービスエリアで、フードロスについての啓発もしたい」と話す。

 クラダシ広報担当の小平佳鈴さんは「さまざまな理由で店頭に並べることができない食品がある。10月は食品ロス削減月間なので、オンラインショップだけだとリーチできない層にも、大津SAの実店舗でフードロスについて伝えられれば」と話す。

 営業時間は7時~22時。

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