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福大大濠高3年湧川選手、滋賀レイクス入りで会見 「目標はテーブス海選手」

滋賀レイクスに加入した湧川颯斗選手

滋賀レイクスに加入した湧川颯斗選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクス入りする湧川颯斗選手が1月6日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で入団記者会見に臨んだ。

湧川颯斗選手と保田尭之HC代行、釜渕俊彦社長

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 湧川選手は福岡大付属大濠高校3年の18歳。身長194センチ、体重84キロ。ポジションはポイントガード。高校2年の時には、ウインターカップ優勝、大会ベスト5に選ばれた。昨年8月にはNBAとFIBA(国際バスケットボール連盟)が主催する「第12回バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・アジアキャンプ2022」に参加。18歳以下の日本代表としてアジア選手権にも出場している。

 今シーズンは特別指定選手として、来シーズンからはプロ選手として、滋賀でプレーする。高校卒業後、進学せずにプロ契約を締結した選手は、Bリーグ開幕前は富樫勇樹選手(現千葉ジェッツ)や津山尚大選手(現島根スサノオマジック)らがいたが、Bリーグ開幕後は湧川選手が初めてとなる。

 「両親には反対されたが『自分の意志でプロに行くと決めたのだったらしっかりやってこい』と言われて覚悟を決めた」と湧川選手。滋賀に加入を決めた理由としては「テーブス海選手が滋賀に所属していること」を挙げ、「身近でテーブス選手のスキルを盗むことができて、チーム内で競争することができる。目標としている選手の近くでプレーできることが一番の理由」と話した。

 将来の目標は日本代表として6年後のロサンゼルス五輪に出場することという湧川選手。滋賀で経験を積み、ヨーロッパリーグへの挑戦も視野に入れている。「スペイン人のコーチがいる環境でできることが将来の目標に近づくにはいい」と話す。

 滋賀の釜渕俊彦社長は「改めて湧川選手への注目度の高さ、期待の大きさを実感し、クラブとしての責任とやりがいの大きさをひしひしと感じている。湧川選手はこの世代を代表する選手で、今後の日本バスケ界をけん引する存在」と期待を寄せる。高校を卒業後すぐプロになることについては、「今までは前例がないから選択されなかったが、大学4年間と同じこの4年間でプロの世界で試合に出ながら見つけられることもたくさんある。クラブとしてサポートする。何よりも大事なのが、本人が挑戦するという強い意志を持っていること。本人の決断をクラブとしても尊重していきたい」と話した。

 保田尭之ヘッドコーチ代行は「即戦力として戦えるものをすでに持っている。ガードポジションだが身長があり、オフェンスリバウンドでも活躍できる。状況判断も素晴らしい。ウイングスパンも長く、スペースを見せないディフェンスができる」と評価。「持っているものを磨き上げ、高校でできていたことをプロの現場でもできるように、すぐにアジャストしてくれることを期待している。彼を見て、今後このようなキャリアを選ぶ人たちが増えるのではないか。彼がBリーグで最初にキャリアを築き上げてくれるのではないか」と期待を寄せる。

 会見では、福大大濠高校の片峯聡太監督からのメッセージが流された。片峯監督は「プロに行くという決断をしたあなたは頼もしく可能性のある存在。その挑戦を成功といえるまでやり続けることがあなたの使命」とエールを送った。

 湧川選手は7日・8日に滋賀ダイハツアリーナで開催される秋田ノーザンハピネッツ戦からベンチ入りする予定。

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