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滋賀レイクスターズ、千葉に2連敗 アンガス選手「負けから学んで次につなげる」

7日、21得点10リバウンドのアンガス・ブラント選手

7日、21得点10リバウンドのアンガス・ブラント選手

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 Bリーグ1部の滋賀レイクスターズは2月6日・7日にYMITアリーナ(草津市野村)で開催された2020-21シーズン第20節で千葉ジェッツに2連敗した。滋賀は12勝22敗で西地区6位。

ディフェンス、オフェンス共に躍動感のあるプレーで魅せる前田怜緒選手

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 6日、ジョーダン・ハミルトン選手の3ポイント(P)シュート、千葉から滋賀に期限付き移籍をしている晴山ケビン選手のバスケットカウントで始まり、野本大智選手、晴山選手、狩俣昌也選手の3Pが決まるなど序盤は滋賀がリードする。しかし、高さで勝る千葉にゴール下を制され、前半のリバウンド数は千葉21に対して、滋賀は13。35-53と千葉に大きくリードされ、前半を終える。

 3クオーター(Q)は千葉に高確率で3Pシュートを決められ、徐々にリードを広げられ、44―69と25点差になったところで、ハミルトン選手以外の選手が交代し、ジョナサン・オクテウス選手、頓宮裕人選手、村上駿斗選手、前田怜緒選手の布陣に。前田選手のアグレッシブなディフェンス、村上選手のスチールなどでリズムをつかみ出す。21点差で迎えた4Q、頓宮選手の3P、オクテウス選手の得点、さらにハミルトン選手の3Pが面白いほど決まり、残り6分53秒で64―74と10点差に迫る。千葉の得点が決まり出した残り4分32秒、ハミルトン選手、アンガス・ブラント選手、晴山選手、狩俣選手、野本選手のスターターの5人に戻す。ハミルトン選手、晴山選手、野本選手の連続得点で再び73-82の9点差まで迫るも、滋賀から移籍した千葉の佐藤卓磨選手に高確率で得点されるなど、リズムをつかみ切ることができず、75-90で敗戦した。ハミルトン選手はシーズン・ハイの33得点。

 リバウンド数が滋賀26に対して千葉44と大きく差を付けられ、アンガス選手が無得点に抑えられるなど千葉にゴール下を制された6日から修正して挑んだ7日の試合。アンガス選手を中心にリバウンドを拾うも、フィニッシュが決まらない滋賀に対して、千葉はパスを回してフリーの選手を作り、3Pを決めるなど着実に得点。滋賀のファウルが増え、1Qだけで9本ものフリースローを与えてしまう。2Q、ゴール下で今川友哲選手が体を張り、晴山選手がリバウンド、スチールなどファイトを見せる。晴山選手の3Pで4点差まで迫るも、24秒バイオレーション、ターンオーバーなどでリズムをつかむことができず、36-46の10点差で前半を終える。

 3Q、前田選手が交代出場直後にレイアップシュートを決める。さらに千葉の佐藤選手のシュートをブロック。しかし、直後に佐藤選手に得点を決められる。昨年滋賀で一緒にプレーした選手同士の白熱したプレーに観客からは拍手が送られた。3Q残り5分23秒、ファウルの判定に抗議したハミルトン選手にテクニカルファウルが宣告される。ハミルトン選手は4ファウルとなり、ベンチに下がる。3Qの残り時間、滋賀の得点はオクテウス選手のフリースローのみで、その間に千葉に得点を重ねられ、47-72と25点リードされて最終クオーターへ。

 4Q、ハミルトン選手がコートに戻り、オクテウス選手、村上選手、晴山選手、前田選手の布陣に。オクテウス選手が3本3Pを決めるなど滋賀の得点が伸び始めるが、千葉にも得点され、点差を詰めることができない。6日は7本決めたハミルトン選手の3Pが7日は1本も入らず、アンガス選手が21得点10リバウンドとゴール下で奮闘するも、71-97で敗戦した。

 滋賀のショーン・デニスヘッドコーチは「千葉は素晴らしいチーム。何が差なのかを見せつけられた。タレントの差はあるが、一つ一つのプレーが重要だということを見せつけられた試合だった。勝つためにはプレーの精度が求められる。一つのミスから完全に相手にやられてしまった。自分たちは一つのミスも許されない。それができれば勝てる。チームに求めているのはどれだけ賢くできるかということ。そのレベルが低い選手が多いので、これから一つ一つ上達していかないといけない」と話した。

 6日は無得点に抑えられたが、7日に21得点したアンガス選手は「昨日は中をしっかりと見ることができていなかったが、今日は皆が中を見てくれた。チームとしてしっかりと遂行できた部分だった」と振り返った。チームについては「千葉には素晴らしいパフォーマンスを見せられた。彼らが何をできているか、自分たちが何をできていないか、学ぶことが多い。学んだことを自分たちの成長に取り入れることが、負けから次に行くために必要だと思う。何を学んで、何にフォーカスするかが重要」と話した。

 キャプテンの狩俣選手は前半戦を振り返り、「前評判で今の状況(西地区6位)を予想している人はいなかった。一人一人がハッスルしている。自分たちを証明するために戦っている。でも、満足している人はいない。まだチャンピオンシップ出場の可能性も残っているので、そこは見ていきたい」と話した。「チームのルールや決まり、ゲームプランができているときとできていないときの差が激しすぎる。うまくいくかは別として、まずはプレーヤーが表現しなくてはいけないことがまだある。特に2月は重要。上のチームに離されないようにしたい」とキャプテンは常に前を向いている。

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