食べる 暮らす・働く

守山に国産食材を使うギョーザ専門店-NPOが就労支援の一環で

餃カラ定食(500円)「タケノコのシャキシャキした食感に近江牛をふんだんに使い、さっぱりした味に鹿児島豚で甘みを加えた」という素材の組み合わせが特徴

餃カラ定食(500円)「タケノコのシャキシャキした食感に近江牛をふんだんに使い、さっぱりした味に鹿児島豚で甘みを加えた」という素材の組み合わせが特徴

  • 0

  •  

 守山市役所近くにギョーザ専門店「餃子屋 竹の子」(守山市守山2、TEL 077ー584-5161)がオープンして2カ月が過ぎた。

ギョーザと笑顔に癒やされるイートイン

[広告]

すべて国産食材を使用し、店名通りのタケノコと近江牛と鹿児島豚の素材の組み合わせが特徴。

 指導養護施設退所者や社会的養護の必要な若者支援を手掛けるNPO法人「四葉のクローバー」が経営する。同NPO理事長でオーナーの杉山真智子さんが、店長である息子の新田剛介さんが小さかったころ、野菜嫌いを直してもらおうとギョーザにありとあらゆる野菜を入れてみたことがきっかけ。剛介さんの友人や近所で評判のギョーザは「売ればいいのに」と言われるほどだった。タケノコをはじめ安心・安全なもの、かつ栄養を考えた「母の味」には愛情もたっぷり詰まっている。養護施設やシェアハウス入所者の段階的な就労支援にも役立てており「帰宅した入所者にもおなかはすいてないか一番に聞いては、残ったギョーザを食べさせることもある」という。

 5年ほど前、杉山さんは市内の児童養護施設「守山学園」で子どもたちの遊び相手を務めるボランティアを始め、週末だけ里親になる「養育里親」の資格も取った。施設は18歳になると退所しなければならないため、今年1月にマンション1棟を購入し、3階・4階を社会へなじめるまで最長3年(大学生は4年の場合も)預かるシェアハウスとして7月にオープン。ギョーザ店のある1階は学習塾、2階はコワーキングスペースに貸している。

「塾も詰め込み教育ではなく、学ぶことの楽しみを教える理念で養護施設の子どもも通っている。コワーキングスペースの経営者は起業を目指す女性の集いで知り合ったことがきっかけで友人となりNPOの副理事長も務めている。やりたいと思った時に人が集まってきた。大人にも居場所を提供できた。小学生の子が上がってくるまで火を絶やさないように頑張る」と杉山さん。

 メニューは、昼はギョーザにサラダ、日替わり一品、ライス、みそ汁の餃カラ(鶏の空揚げ付き)定食・餃タマ(目玉焼き付き)定食(500円)、両方が付いたダブル定食(600円)、ギョーザ1人前(6個入り、300円)・2人前(12個入り600円)、5人前(30個入り、1,400円)など。テークアウトにも対応する。夜はビール(450円)、ノンアルコールビール(300円)も用意。ギョーザはニンニク無しも選ぶことができる。

 営業時間は12時~14時、17時30分~21時。土曜・日曜・祝日定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース