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旧大津公会堂で村治奏一さんクラシックギターコンサート 「会場が楽器の一部」

村治奏一さん

村治奏一さん

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 クラシックギターのソロコンサート「村治奏一クラシックギターコンサート」が6月15日、旧大津公会堂(大津市浜大津)で開催される。

茨城県取手市で開催された村治さんのコンサートの様子

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 会場となる旧大津公会堂は1934(昭和9)年に「大津公会堂」として建設された。現在は、1階はレストラン、2階・3階は貸館として市民の交流の場となっている。2010(平成22)年3月に景観重要建造物に指定されている。

 村治さんは「旧大津公会堂は空間の適度な大きさや壁や床の素材などの面で、クラシックギターに最適な空間ではないかと思う。スピーカーなどを使わない生音による演奏会では、ギターから発せられた音が壁や天井に反射して増幅された『会場そのものの響き』を演者も観客も聞いているといわれている。その意味では、旧大津公会堂のホールそのものが楽器の一部と言える」と話す。

 今回のツアーは「歴史的名建築を巡る」をテーマに、京町屋「長松寺」や大阪府立中ノ島図書館などで開催される。村治さんは「クラシックギターのレパートリーにはジャズや映画音楽など近年生まれた音楽だけでなく、300年近くも前の音楽もある。歴史がある場所で幅広い歴史のある作品を演奏するのは感慨深いものがある。旧大津公会堂の雰囲気に触れることで、僕自身の演奏も影響を受けて変化すると思う。歴史が豊かな場所で演奏する醍醐味(だいごみ)はそんなところにある。当日はどんな演奏になるのか僕も楽しみにしている」と話す。

 コンサートでは、村治さんが学生時代に留学をしていたニューヨークのスタンダードジャズ「A列車で行こう」などの米国音楽、クラシックギターの伝統曲のほか、地中海で生まれた音楽として映画「ニューシネマパラダイス」やマヨルカ島で療養していたショパンの「ノクターン」などを演奏する。村治さんは「クラシックギターの繊細で豊かな響きを間近でじっくり聞いて、音楽による世界の旅を疑似体験してもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は18時30分~19時30分。料金は3,000円。ウェブサイトから席の予約ができる。

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