滋賀県で2025年、「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」が開催されます。
国スポはもう始まっている!
写真=全て滋賀県競技力向上対策本部提供
国スポは9月28日~10月8日、障スポは10月25日~27日に、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)や草津市立プール(草津市西大路町)など県内各地で開催されますが、実は、第79回国スポは1月26日から始まっています。会場の関係で第79回国スポ冬季大会は滋賀県ではなく、岡山県、群馬県、秋田県で開催されます。
岡山県で開催中の「晴れて輝け!おかやま国スポ」では、1月26日~2月5日にフィギュアスケート、ショートトラック、アイスホッケーが行われます。
群馬県で1月26日~29日開催の「伊香保国スポ2025」では、スピードスケート競技が行われています。
2月13日~16日に開催される「あきた鹿角国スポ2025」では、スキー競技のジャイアントスラローム、クロスカントリー、スペシャルジャンプ、コンバインドが行われます。
(スキーは過去大会の様子)
滋賀県の注目選手
滋賀県で冬季の競技を練習する場所は少なく、県内にあるスケート場は木下カンセー アイスアリーナ(滋賀県立アイスアリーナ)のみ。一般滑走の合間にアイスホッケー、フィギュアスケート、ショートトラックの選手が練習しています。スピードスケートができるリンクはなく、岐阜県などの県外で練習しているそうです。滋賀県スポーツ協会所属の選手は、子どもたちを指導しながら競技に取り組んでいます。
第79回国スポの総合優勝(天皇杯獲得)を目指している滋賀県は、自県開催の国スポに向け、スポーツ協会所属の選手を増やし、強化に取り組んできました。滋賀県競技力向上対策本部の藤江隆史さんは「冬季大会のポイントも総合順位に関わるので、選手の活躍を期待している」と話します。
期待に応え、滋賀県スポーツ協会所属の選手である山名里奈選手は、1月27日に行われたショートトラック成年女子1000メートルで優勝し、第78回大会からの連覇を達成しました。ショートトラックでは、9種目で入賞があり、ショートトラックとして過去最高の成績を残しました。
藤江さんは「スキー競技で注目しているのはジャイアントスラローム成年女子Bの弥永奈々選手」と話します。
(第78大会の様子)
弥永選手は立命館守山中学・高校から立命館大学に進み、現在はエアフォルク所属の選手で、2022年の大学4年時には成年女子Aで6位入賞、2024年の第78回大会は成年女子Aで2位に入賞しています。藤江さんは「滋賀で育って入賞してくれたことがうれしくて涙が出た」と振り返ります。24歳となった今年から成年女子Bでの出場となりますが、藤江さんは「期待できる選手」と話します。
そのほか、1月27日にはスピードスケート500メートル成年男子Aで川目拓磨選手が2位入賞するなど、滋賀県の選手が活躍しています。
(川目拓磨選手表彰式の様子)
びわ湖大津経済新聞では、2025年に開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」について、さまざま角度から紹介していきます。
写真=全て滋賀県競技力向上対策本部提供
取材・文=山中輝子