暮らす・働く 学ぶ・知る

「野洲のおっさんカイツブリ」 ごみゼロの日に琵琶湖一周ごみ拾い行脚をスタート

琵琶湖岸のごみを拾う「野洲のおっさんカイツブリ」

琵琶湖岸のごみを拾う「野洲のおっさんカイツブリ」

  • 29

  •  

 滋賀県のご当地キャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」の琵琶湖一周ごみ拾い行脚が5月30日、大津湖岸なぎさ公園(大津市打出浜)からスタートした。

参加者に見守られて「野洲のおっさん琵琶湖一周ごみ拾い行脚」がスタートした

[広告]

 「野洲のおっさんカイツブリ」は、アニメの制作などに携わる「藤井組」とびわ湖放送が中心となり、滋賀県民と一緒につくるまちおこしプロジェクトの中から生まれたキャラクター。滋賀県野洲市生まれと推測されるが、生い立ちは「全て忘れた」という。

 「野洲のおっさんカイツブリ」は、「びわ湖の日」制定30周年を記念する「7月1日びわ湖の日」を広めるために2011(平成23)年、琵琶湖一周200キロ行脚を始めた。11年目の今年で11周目。2019年には、一周に合わせて「琵琶湖一周ごみ拾い行脚」も始め、2020年には「海ごみPR大使」に就任した。

 「びわ湖の日」制定40周年となる今年は、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANG FOR THE BLUE」の一環として「ごみゼロの日」の5月30日からごみを拾いながら琵琶湖一周を歩いている。「琵琶湖をきれいにすることは海をきれいにすることにつながる」と、PRしていく。

 スタート当日は、「野洲のおっさんカイツブリ」が「歩く道を美化美化(ぴかぴか)にしていくで~」と決意を述べ、67人の参加者と共に公園内の打出の森からおまつり広場まで約600メートルの琵琶湖岸をごみを拾いながら歩いた。

 ビニール袋や洗濯ばさみなどのマイクロプラスチックの原因になるごみや、ペットボトル、釣り糸など合計23.22キログラムのごみが集まった。「野洲のおっさんカイツブリ」は「釣り糸は水鳥の足に絡まって問題になっている」と心配する。

 1回目の行脚から「野洲のおっさんカイツブリ」を応援し、今回のごみ拾いにも参加した大津市の家族は「野洲のおっさんが大好きで子どもが生まれる前から参加している。今年は子どもが小学4年生になり、ごみの問題などを学校で習っているので、ごみについて考えるちょうどいい機会だと思っている。釣り糸や食べ物のパッケージのごみが多かった。ヘアクリームの容器などの、なぜ落ちているのか不思議に思うごみもあった」と話した。

 行脚は10月末にゴールする予定。8月を避け、6月・7月・9月・10月に実施する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース