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滋賀の伝統野菜・弥平唐辛子がスイーツに 栗東の企業と立命館大生が共同開発

商品開発に協力した立命館大食マネジメント学部の学生

商品開発に協力した立命館大食マネジメント学部の学生

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 湖光(ここう)ファイン(栗東市荒張)が4月13日、立命館大学食マネジメント学部(草津市野路東)の学生と共同で開発した滋賀県の伝統野菜「弥平唐辛子」を使ったスイーツの販売を始めた。

湖光ファイン社長の大嶋誠さんと人事部の杉本政子さん

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 弥平唐辛子は湖南市で150年以上前から栽培されてきた唐辛子で、辛みが強いのが特徴。「ガトーショコラ」はチョコレートケーキの生地に弥平唐辛子を入れ、甘さの後に辛さを感じる仕上がり。リーフパイには、滋賀県産米粉のパイに弥平唐辛子のパウダーをかけた。辛みをダイレクトに感じられるという。「甘党辛党満足スイーツ」と名付け、ガトーショコラ3個、リーフパイ(ゴマ味・しょうゆ味)3個をセットして販売する。

 商品開発には、立命館大食マネジメント学部の授業「ガストロノミックスタディプロジェクト」を履修している学生12人が協力した。湖光ファインからの弥平唐辛子を使った商品を作りたいという相談を受け、学生がアイデアを出し合い、試作し、レシピを完成させた。商品は、学生のレシピを基に菓子工房USUNAGA(うすなが、野洲市乙窪)が製造。商品名やパッケージデザインも学生の投票で決めた。

 昨年7月から始めた商品開発では当初、肉まんや肉みそなどを試作したが、「唐辛子を使った辛い食品はたくさんあり、差別化が難しい」という意見からスイーツを開発することにした。

 同学部3年の矢崎(さきはたつさき)ゆきのさんは「限られた時間での開発だったが、それぞれが好きなこと、得意なことで協力し合い、完成できたのは皆のおかげ」と振り返る。

 同じく3年の福田ひなたさんは「学生のアイデアが通らないこともあり、商品開発は思い通りにはいかないのだと実感した。コロナ禍での入学だったが、人のつながりの大切さを認識することができた」と話す。

 同じく3年の木全里奈さんは「マーケティングに興味があるので、どのように売るのかを考える機会になった。商品開発を通しての地域創生にもつながるのではないか」と話す。

 立命館大食マネジメント学部教授の小沢道紀さんは「コロナ禍で人との交流が失われた学生同士が会話しながら何かを作り上げるきっかけになった。学生は『自分が関わることで世の中が良くなれば』と純粋に考えている。後輩にも頑張っている先輩の姿を見せられたのではないか」と話す。

 湖光ファインの杉本政子さんは「初めて商品開発をすることになり、何から始めたらいいか分からず、知人で立命館大の小沢教授に相談した。学生からすぐにアイデアがたくさん出てきて、思いがけない商品が出来上がった。学生の発想は豊かで、相談してよかったと思っている」と感謝する。

 価格は1,944円。湖光ファインのウェブサイトで販売している。4月30日には近鉄百貨店草津店(草津市渋川)で、5月3日・4日には道の駅アグリの郷(さと)栗東(栗東市出庭)で、学生が販売する。

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