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「環境こだわり米」キャンパスでPR-若い世代に向け龍大生アピール

龍谷大学瀬田キャンパス内に設けたブースで「環境こだわり米」をPRする「北船路米づくり研究会」の学生(写真提供=龍谷大学社会学部脇田健一教授)

龍谷大学瀬田キャンパス内に設けたブースで「環境こだわり米」をPRする「北船路米づくり研究会」の学生(写真提供=龍谷大学社会学部脇田健一教授)

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 龍谷大学社会学部脇田健一教授のゼミに所属する学生と大津市八屋戸北船路(きたふなじ)地区の農家から成る「北船路米づくり研究会」の学生が同大学瀬田キャンパスで「環境こだわり米」のPRを行った。

学生食堂で期間限定提供される大津北船路地区で生産された「環境こだわり米」。小粒だが甘みのあるのが特徴

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 同研究会は農村の活性化をテーマに学生と指導農家との交流(農学連携)を目的に2010年度より活動。農家に指導を受けながらの米、野菜作りや農村ボランティア、「北船路野菜市」(毎月第3土曜、大津市丸屋町商店街)、生産農家と消費者をつなぐイベント「かかり祭り」の開催などの活動を続けてきた。今回のイベントはそうした活動を背景に、2012年度「環境こだわり農業連携PR事業」として採択され実現した。

 「環境こだわり米」は農薬、化学肥料の使用量が通常の5割以下、泥水を流さないなど、琵琶湖の周辺環境にやさしい栽培方法で作られたもので県が認証する。年々取り組む農家が増え、現在では県内で作られる米の3分の一が承認を受けているという。「農薬や化学肥料の使用を抑えることで結果的に琵琶湖に流れ込む量も減り環境保全につながる。関西1450万人の水源、琵琶湖の水がきれいになることで多くの人にメリットが生まれる」と県農政水産部食のブランド推進課の川口久隆さんは気持ちを込める。

一方、「環境こだわり米」の認知度について、40~50代では5割を超えるが、10~20代では1割程度と世代によるばらつきが課題となっている。「大学でのPRで若い方々にも『環境こだわり米』を広く知っていただき食べてほしい。結果、琵琶湖の環境を守ることにもつながる」と続ける。

 PR活動は11月に深草キャンパスで行われ、瀬田キャンパスでは3日~7日に行われている。同期間、同大生協が運営する「学食」メニューの米には「環境こだわり米」が使われる。

 同研究会の枡田明弘さん(社会学部3回生)は「なかなか関心を持ってもらえないが地道にPRしている。北船路の米は小粒だが甘みがあり、かめばかむほど甘さが出てくるおいしい米。ぜひ一度食べてほしい」と訴える。

 瀬田キャンパスでのPR活動は12時30分~13時30分、学食(青志館食堂)前で行う。学食は学外地域住民の利用も可能。

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