緊急事態宣言と滋賀県知事の「1/5ルール」の提言に伴い、「近江牛と近江野菜 漣GRILL SAZANAMI」（大津市馬場）が4月18日からテークアウトのみの営業を始めた。

近江牛ローストビーフサラダ（1,300円）

　滋賀県の三日月大造県知事は16日、新型コロナウイルス対策として「滋賀1/5ルール」を提唱。接触機会の8割程度低減のために行動を5分の1に減らすことが必要だと訴えた。勤務や買い物の回数を減らすことを推奨する。

　同店は13日からテークアウトの提供を始め、ランチ、ディナー共に2組限定にして時間をずらすなど工夫しながら営業を続けていたが、「1/5ルール」の提言を受け、店内飲食を自粛し、テークアウトのみの営業とした。

　同店は近江牛レストランのシェフをしていた和田直樹さんと野菜ソムリエの和田直子さん夫婦が「近江牛と滋賀の野菜を楽しめるレストランを作ろう」と2018（平成30）年11月に開業したレストランで、テークアウトの弁当にも近江牛と県内産の野菜を使用。近江牛ステーキ＆近江牛100％ハンバーグ弁当（1,980円）、近江牛ステーキ弁当（1,620円）、近江牛ローストビーフサラダ（1,300円）など6品を提供する。

　和田さんは「野菜ができて出荷できるとなった時に飲食店から注文がないのはつらいと話す農家さんもいる。今回のコロナは終息が見えないので、長期戦を覚悟していて、野菜がたくさん採れたときにも一定量買い続けられるようお弁当などを提供し続けたい」と話す。

　「皆さんこの状況でいろいろなストレスもあると思う。うちの弁当を食べておいしいなと笑顔になってもらえたらうれしい。使っているのは全て滋賀県産の食材のみなので安心して食べていただけたら」と呼び掛ける。

　受取時間は12時～14時、17時～19時。予約は昼の受け取り＝前日21時まで、夜の受け取り＝当日14時まで。月曜・火曜定休。注文は電話、フェイスブック、インスタグラムで受け付ける。