比叡山延暦寺で一般対象に「寒行の集い」-根本中堂で座禅も

昨年度の「寒行の集い」の様子

昨年度の「寒行の集い」の様子

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 天台宗の総本山である比叡山延暦寺(大津市坂本本町、TEL 077-578-0047)で1月17日より、厳しい寒さのなかで自分を見つめ直す修行「寒行の集い」が行われる。修行は一般市民を対象にたもので、日ごろの喧騒(けんそう)から離れ世界遺産でもある延暦寺であえて寒さが一番厳しくなる大寒のころを選んで行うもの。

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 修行の1日目は自己紹介・記念撮影後、お経を唱えるなどのお勤めを行う。夕座勤行(ゆうざごんぎょう)では般若心教や最澄の聖句を唱えるほか、比叡山や延暦寺に関するビデオを鑑賞。食事はこの時期に採れる根菜類を中心とした精進料理を提供する。

 2日目は5時に起床し国宝 根本中堂で座禅を組む。朝食後、写経を行い奉納するほか、今回は特別に千日回峰行大行満 藤波源信阿闍梨(あじゃり)の法話を開催する。

 住職の渡邊恵淳さんは「20年以上続く歴史のある修行であり、毎回200人から300人に参加いただいており、そのうちリピーターが半数近くいる」と話す。「修行が終わった後は皆さんすっきりした顔で帰られる。今回も多くの人に、静寂の中で日ごろ見失いがちな自分自身を見つめ直してもらえれば」とも。

 開催は2月9日までの土曜・日曜の4回(第4回は2泊3日の寒行も行う)。参加費は1泊2日=14,000円、2泊3日=23,000。事前の申し込みが必要。

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