オムロン（京都市下京区）の「オートメーションセンタKUSATSU（ATC-KUSATSU）」（草津市西草津）が1月12日、リニューアルオープンした。

作業者の動きを把握し、リアルタイムで機械が指導する

　同施設は全世界に37カ所あるオートメーションセンタの一つで、2011（平成23）、世界で初めてオープンした。

　リニューアルでは、同施設全体の面積をリニューアル前の2倍に広げた。総投資額は3億円。併設で新たに設けた実証実験施設「AUTOMATION CENTER KUSATSU POC LAB（POC-KUSATSU）」では、オムロンのAI、IoT、ロボティクスなどの先端技術を駆使した制御アプリケーションをメーカーが体験できる従来の施設と合わせ、工場の自動化を促進し、働きやすい職場の実現が期待できるという。

　同施設を運営するオムロン インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の辻永順太さんは「オムロン創立者の立石一真の『機械にできることは機械にまかせ、人間はより創造的な分野での活動を楽しむべきである』という言葉を重んじて価値創造をしている。熟練者のこつや勘に頼り人にしかできなかったことを自動化することで、人はより付加価値の高い作業に集中できるようにしたい。人を主役として、機械が人を支援することで、人が生き生きと働ける現場、人と機械が分業し、共存する世界をつくりたい」と話す。