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滋賀レイクス接戦制しB2優勝 柏倉選手「やり続ければ報われる」

B2優勝を喜ぶ滋賀レイクスの選手

B2優勝を喜ぶ滋賀レイクスの選手

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 Bリーグ2部の滋賀レイクスが5月18日・19日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)で開催されたB2プレーオフ決勝で越谷アルファーズに2連勝し、B2優勝を決めた。

勝利の瞬間、眞庭選手に抱きつく柏倉選手

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 拮抗(きっこう)した展開となった18日の第1戦。4クオーター(Q)同点の残り45秒、ゴールに向かう越谷のLJ・ピーク選手に対して滋賀の田原隆徳選手がコースに入りディフェンス。湧川颯斗選手がピーク選手のシュートをブロックし、全員で守る。ラベナ選手のフリースローで2点リードするも、残り22秒で同点に追い付かれ、延長戦へ。延長戦ではブロック・モータム選手を中心に滋賀が得点を重ね、96-87で勝利した。モータム選手は37得点、14リバウンド、7アシストの活躍でチームを勝利に導いた。

 19日は開始5分で越谷が3ポイント(P)シュートを5本決め、11-21と大きくリードされる。滋賀はタイムアウトを取り、川真田紘也選手を投入。2人の外国籍選手に加えて身長204センチの川真田選手が出場し、3人が2メートルを超えるビッグラインアップになると、滋賀が流れをつかみ逆転する。その後は滋賀がリードするも、点差を引き離すことができずに終盤までもつれる試合展開に。

 89-87と2点差に迫られた試合時間残り10.5秒、越谷にボールを奪われ、ピーク選手に3Pシュートを放たれてしまう。シュートが決まれば逆転で越谷が勝利する場面、会場から滋賀ファンの悲鳴と越谷ファンの声援が巻き起こる中、ボールはリングに当たり、外れる。試合終了のブザーが鳴った瞬間、ベンチの選手もコートに飛び出し、喜びを分かち合った。最後まで勝利のためにプレーし続けたラベナ選手はコートに倒れこんだ。滋賀が接戦を制し、2連勝。B2優勝を決めた。

 キャプテンの柏倉哲平選手は「滋賀に来る前も来てからも、バスケ人生は苦しいことしか経験してこなかった。やり続ければ報われるのだと、今日、ブザーが鳴った瞬間に感じた。B2に降格して、昨シーズンの悔しさを知っているメンバーと優勝を勝ち取れたのがキャリアの中で一番うれしい瞬間だった」と振り返った。

 「素晴らしいチームメート、スタッフ、後押ししてくれるブースター(ファン)の皆さんがいて、これ以上ない環境でプレーさせてもらった。最後までホームで試合ができて、滋賀で優勝シャーレを掲げられたのがうれしかった。苦しいこともたくさんあったが、このチームでキャプテンをして良かった。ずっとキャプテンをした自分を褒めてあげたい」と話した。

 副キャプテンの眞庭城聖選手は、B1昇格を決めた12日の試合後にコート上で引退を発表した。眞庭選手はプレーオフ直前の5月1日に引退を決め、チームメートにも12日に知らせたという。柏倉選手は「マニー(眞庭選手)は『一発芸かましてくるわ』と言って出て行って、引退を発表したので驚いた。いったん落ち着いていた涙腺がまた崩壊した。マニーのためにという思いがあったから、(決勝までの)1週間、もう1回チャレンジしようと思った」と話す。

 柏倉選手は「開幕から結果が伴わず苦しい状態が続いたが、マニーがやり続ける大切さや、自分たちがどこにフォーカスして、これからどういうチームをつくっていかないといけないかをミーティングで話してくれた。プレータイムがもらえない選手を励まし、僕のパフォーマンスが良くないときにも声をかけてくれた。思い出すとたくさん支えてくれた。マニーがいたからやってこられた」と感謝する。

 眞庭選手は優勝でキャリアを終えることに「恵まれている。バスケの神様に感謝したい。これ以上のストーリーはもうないと思う」と喜んだ。

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