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滋賀県初の女性によるコワーキングスペースで女性社長の集い

トークイベントでは(左から)東京から「J300」主催の横田響子さん、東園絵さん、滋賀から岩倉絹枝さん、山崎泉さん、愛知から神道明希さんが熱く語った

トークイベントでは(左から)東京から「J300」主催の横田響子さん、東園絵さん、滋賀から岩倉絹枝さん、山崎泉さん、愛知から神道明希さんが熱く語った

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 8月にオープンした滋賀県初の女性によるコワーキングスペース「Root(ルート)×coworking space(コワーキングスペース)」(守山市守山2、TEL 077-584-4741)で11月7日、「mini J300 in Shiga」が開催され、県内を中心とした女性社長19人が集まった。

ワールドカフェとは

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 主催は「コラボラボ」(東京都千代田区)。テーマは「三方よしで考える、小さな会社の強みと個性」。開会のあいさつでは、同社の横田響子さんが「2008年のリーマン・ショックの翌年、『ウナギトラベル』の東園絵さんと表参道ヒルズに女性社長が300人集まったら面白いと『J300』を始めたが、今年は集めるのではなく『全国行脚』として各県で開催している」と経緯を紹介。併せて、「大企業とのマッチング」を掲げ、来年1月22日には「J300 in TOKYO 2013」を渋谷ヒカリエで開催することも発表した。「Root」を運営する「いと」の山崎泉さんは入居する「ひよこ屋」の岩倉絹枝さんと共に同企画のアンバサダーを務めていることとともに47都道府県の女性社長比率を紹介。「出身地である長野県は46位、岩倉さんの岐阜県は最下位、滋賀県は45位。でもここからが勝負」と意欲を見せた。

 トークイベントでは、「地方の持つ可能性」をテーマに「ズバリ地方の持つ可能性って?」と「小さくても個性あふれる会社って?」について語られた。横田さんは「大企業との取引もフェーズによって消費者向けの限定企業として地方ならではの発想を」と社員数が3人の他県の例を挙げ提案。岩倉さんが息子の病気をきっかけにハンデを持つ子ども向けの服を提供する会社を立ち上げたことを取り上げ「女性ならではのメリット」と言及。東さんは、運営する事情があって旅ができない人の代わりにぬいぐるみを旅に出して写真を撮影したりするサービスに飛行機会社が注目し打診が来たことを通し、「3年後に花咲くためにジャブを打ち続ける」と体験を語った。今週末に名古屋での開催を予定する神道明希さんは「名古屋は横のつながりが多く動けば動くほど深くなる」と語った。横田さんは「自分たちがやりたいことに専門性を光らせることと相手にとってメリットがあるかが大事。強みや思いの深さを発信したい」と締めくくった。

 「ワールドカフェ」では「事業を広げるにあたってのあなたの『カベ』とは?」をテーマにグループ間を移動するなどして意見を集めるディスカッションが行われた。「PRや集客の方法としてメディアやフェイスブックなどを通して発信することや人とのつながりを広げること」「資金不足を、コラボなど力を合わせたりキャパを広げたりすることで補うことができる」などの意見が出た。そのほか、「『三方よし』は女性の本能である」という見方「自分がどうしたいのか明確にすること」「根性」などの精神部分の大切さも語られた。

 山崎さんは「J300をきっかけに県外へも目を向け、視野を広げ、ビジネスも広げてほしい」と開催目的を語るとともに「女性の起業家セミナーを受講したことがきっかけで女性の集まれる場所をつくりたい。入居しながら一緒に仕事をしたいと思った。1日1,000円の事務所利用、相談や提案も受け付ける」と利用を呼び掛ける。同所は子育て中の女性が子どもを連れて仕事ができるようにキッズルームも兼備する。

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