自動車販売業の西脇技研工業（守山市播磨田町）が12月1日、ECサイト「スモークドハウス」でA5ランク近江牛を使った「近江牛生ジャーキー」の販売を始めた。

さっぱりとしてやわらかいという「生ジャーキー モモ」

　A5ランクの近江牛のブロックを使う同商品。モモ肉、ネック、バラ肉を使う。抜く水分量を加減して塩やハーブを入れたピックル液に漬け下味を付けてから低温でいぶす。

　販売のきっかけは2022年12月に守山市内で開催された「もりやまいち」に家族で出向いた同社の西脇伸さんが大津市の上田一実さんが販売していた燻製（くんせい）チーズを購入したこと。西脇さんは「おいしさに驚いた。もう一度食べたいと連絡先をたどり、大津に会いに行った」と振り返る。

　上田さんは「会社員時代に趣味で燻製作りを始め、気が付けば20年以上たっていた。売ってほしいと言われて販売するようになり、口コミで全国から注文が来るようになったが、1人で作っているので大量生産ができなかった」と話す。「もっと多くの人に食べてほしい」と思った西脇さんは、今年5月に1回目のクラウドファンディングを実施。148人の支援を得て、業務用スモーカーや食品乾燥機を購入し上田さんに提供するとともに上田さんの燻製を販売するECサイトを立ち上げた。

　西脇さんの提案で9月にはA5ランクの近江牛をいぶしたジャーキーを作るために2回目のクラウドファンディングを立ち上げた。2回目も378人から490万円以上の支援を集めて成功。西脇さんは、上田さんが試行錯誤して開発したという「やわらかくジューシーな食感」の「近江牛生ジャーキー」の販売をECサイトで始めた。

　西脇さんは「自分が食べたい物を提案した。近江牛の生ジャーキーはほかにない。上田さんの燻製を食べてみてほしい」と呼びかける。

　100グラム当たりの価格は、モモ＝2,600円、ネック＝2,000円、バラ＝2,400円（全て100グラム）。