もりやま創業セミナー「個人開業～小規模で力強い店を作る10の方法」スタートアップ講座が5月25日、守山市立図書館（守山市守山）で開催された。

熱心に耳を傾ける受講者

　cafe＆roasting米安珈琲（コーヒー）焙煎（ばいせん）所店主の川那辺成樹さんが講師を務め、「個人開業の前に必要な準備と考え方」「明確なコンセプトの重要性」「力強い個人店を作る要素とは」をテーマに講演した。会場参加40人、オンライン参加17人の、開店や起業を考えている受講者57人が真剣に耳を傾けた。

　川那辺さんは産業心理カウンセラーとして臨床に従事し、その後リトリートホテルのブランディング・ディレクター・マネジャーとして活躍した。退職後、東京バッハコーヒーの田口護さんに師事し、守山市で米安珈琲焙煎所をオープンした。現在はカフェ運営、自家焙煎コーヒーの販売のほか、高級ホテルやカフェ・レストランへのコーヒー提供、プロデュース、開業支援なども行っている。

　川那辺さんは「誰と出会うのか、時期を待つ我慢ができるか、飛び出す勇気があるのかが個人開業に必要な要素」と話し、客の生活の一部になる店にすることや地域のインフラになることなどを説いた。

　6月22日にはスキルアップ講座として「イメージ・ブランディングの具体的戦略」「地域密着型店舗とは何か」「長く続ける店舗づくりの具体例」などについて川那辺さんが講演する。

　守山商工会議所の岡田啓子さんは「カウンセラーとしての20年にわたる経験も人を引き付ける魅力で、あっという間の2時間だった。飲食業界が厳しい中、確実に売り上げを伸ばしている店の秘訣（ひけつ）が聞きたいと1年間かけて川那辺さんにオファーしたかいがあった。1回目終了後、2回目も受講したいと申し込む参加者が多く、セミナーに参加される人の起業への本気度を感じた。会場の人数を増やすのは難しいので、オンライン参加の人数を増やすことにした」と反響の大きさに驚く。

　6月22日の開催時間は14時～。会場は守山市立図書館。オンラインでの参加も受け付ける。受講料1,000円（守山市在住者は無料）。