琵琶湖の水環境について学び、持続可能な地域の未来を考える「びわ湖水環境フォーラム2026in Moriyama」が7月25日、立命館守山中学校・高校(守山市三宅町)で開かれた。
ピエクレックスとの取り組みについて説明する立命館守山中学サイテック部の部員
山岡記念財団が、自然環境と共生した持続可能な水環境の実現を目的に開催した。次世代を担う若者が中心となって琵琶湖の水環境について学び、自然との共生を目指した将来像を考える場として企画。当日は学生から企業、行政関係者、研究者ら約160人が参加した。
開会では守山市の森中高史市長があいさつ。守山の琵琶湖沿岸はかつて県内でも水質が悪い地域だったが、行政や企業、市民団体などの取り組みにより改善が進み、現在はホンモロコの産卵地や淡水真珠の養殖地として復活していることを紹介し、官民連携による環境保全の重要性を語った。
フォーラムでは、滋賀県琵琶湖保全再生課の間野智也さんが「琵琶湖保全の取り組みについて」をテーマに講演。約400万年の歴史を持つ古代湖である琵琶湖の価値や、全層循環の未完了、外来種、水草の大量繁殖、アユの不漁など現在の課題を紹介したほか、琵琶湖版SDGs「マザーレイクゴールズ(MLGs)」の取り組みを紹介した。
続いて、立命館守山高校の生徒が動画で「藻と人が共存する未来」をテーマに探究活動を発表。琵琶湖南湖で問題となっている藻の大量繁茂が景観や生態系、漁業、船舶航行へ与える影響を説明するとともに、水質浄化や堆肥化など藻が持つ価値にも着目した研究成果を報告した。
このほか、ドイツ・テュービンゲン大学教授のピーター・グラートボール教授が、PFASによる環境への影響について講演した。
フォーラム終了後にはポスターセッションを実施。琵琶湖環境科学研究センターや立命館守山中学校・高校、ピエクレックス、ヤンマーサンセットマリーナなどが出展し、水環境保全や資源循環、水質測定技術などの取り組みを紹介した。
立命館守山高校2年の「水上交通チーム」は船を使った水上交通によって琵琶湖を知ることで環境問題に関心を持ってもらうため、イベントを企画していることを発表。同3年の片桐渚紗さんは捨てられる琵琶湖の魚(未利用魚)を使った商品開発プロジェクトについて発表した。同中学サイテック部はピエクレックス(野洲市)と共同で進めている植物由来の繊維を堆肥化する取り組み「P-FACTS(ピーファクツ)」について紹介した。
会場では軽食を囲みながら出展者と来場者が交流し、それぞれの取り組みについて意見を交わしていた。