プレスリリース

ベホマル、環境省SBIRフェーズ2に採択植物由来バイオMOFを活用した「MOFフォーム(TM)」の実製品実証へ

リリース発行企業:株式会社ベホマル

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株式会社ベホマル(本社:滋賀県草津市、代表取締役:西原麻友子、以下「ベホマル」)は、環境省の令和8年度「環境保全研究費補助金(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業)」において、フェーズ2(技術開発(R&D))(SBIR連結型)に採択されました。
(公式発表:https://www.env.go.jp/press/110745_00008.html
本公募では89件の申請があり、有識者審査委員会による審査を経て、全フェーズ合わせて28事業が採択されました。このうち、フェーズ2(技術開発(R&D))(SBIR連結型)の採択は2事業で、ベホマルの「CD-MOF配合発泡体による環境負荷低減型材料の実製品実証事業」が選定されました。環境領域は「気候変動」です。
本事業では、ベホマルが開発・製造する植物由来バイオMOFを活用した機能性素材「美環(R)(びのわ)」をEVA等の発泡体へ配合し、靴ソール等の実製品形状で、発泡構造、機械物性、耐久性、粘弾性特性、VOC削減効果、環境負荷低減効果等を評価します。
本採択を通じて、発泡体の機能向上と製造工程由来の環境負荷低減を素材から実現する「MOFフォーム(TM)(もふふぉーむ)」の実製品実証を進め、靴ソールを起点とした社会実装を加速してまいります。

NEDOフェーズ1の成果を踏まえ、環境省フェーズ2で実製品実証へ

ベホマルは2025年度、NEDO「SBIR推進プログラム(連結型)」フェーズ1に採択され、環境省からの研究課題「CO2吸収・回収・分離・利用(固定)に関する技術開発」のもと、「生活製品に応用可能なバイオCO2吸収素材の物性改良と量産技術開発」に取り組んできました。
フェーズ1では、植物由来バイオMOFを樹脂へ配合した際の物性評価、CO2等の極性ガス吸着性の評価、将来的な量産・社会実装を見据えた技術開発を進めました。
その過程で、同素材を発泡体へ配合した際に、従来の発泡体設計では説明しきれない物性変化が見られることを確認しました。
今回採択されたフェーズ2では、この知見をさらに発展させ、CD-MOF配合発泡体について、実際の製品への応用を見据えた実製品形状での評価・検証を行います。
研究開発段階の材料を、実際に使われる素材へ。
ベホマルは今回のフェーズ2採択を、「MOFフォーム」を社会実装へ進めるための重要なステップと位置付けています。

採択事業について

事業名
CD-MOF配合発泡体による環境負荷低減型材料の実製品実証事業
事業区分:フェーズ2(SBIR連結型)
対象事業:環境保全研究費補助金
イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業
実施主体:環境省
執行団体・事務局:独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)

本事業の概要

本事業では、CD-MOFを配合したEVA等の熱可塑性発泡体について、靴用発泡体を中心に実製品形状での評価を進めます。
具体的には、CD-MOFの添加量、混練条件、発泡条件等を変えた発泡体を作製し、発泡構造、硬度、圧縮特性、反発弾性、耐久性、粘弾性特性等を評価します。
さらに、靴ソール等の実製品形状での試作・評価を行い、製品化に必要な性能データを取得します。
また、従来の複層・接着構造と比較し、接着工程削減によるVOC排出低減効果、工程削減効果、リサイクル性向上、製造工程全体の環境負荷低減効果についても評価します。
これにより、機能向上と環境負荷低減を両立する発泡体材料として、「MOFフォーム」の実用化に向けた技術基盤の構築を目指します。

CD-MOF配合発泡体「MOFフォーム」とは




ベホマルが開発する機能性素材「美環(R)(びのわ)」は、植物由来原料から構成されるバイオMOFの一種であるCD-MOFを活用した機能性フィラーです。
CD-MOFは、常温常圧でCO2等の極性ガスを吸着し、加熱により放出する機能を有するBio-MOFの一種です。MOFは、2025年ノーベル化学賞の対象となった金属有機構造体であり、ガス吸着・分離・貯蔵等への応用が期待されています。
美環(R)は、樹脂などの材料へ少量添加することで、CO2等の極性ガス吸着性を付与できる素材として開発を進めてきました。ベホマルではこれまで、CO2吸収プラスチック「DACプラ(R)」をはじめ、日用品、ノベルティ、イベント用品、建材等への用途開発を進めています。
この技術を発泡体分野へ展開したものが「MOFフォーム(TM)」です。
MOFフォームは、CD-MOFをEVA等の発泡体へ配合することで、発泡体の粘弾性特性や機械特性を変化させ、硬度、反発性、衝撃吸収性、耐久性等の機能を制御することを目指す機能性フォーム材料です。
一般的な発泡体では、柔らかさを高めるために発泡倍率や気泡構造を変えると、反発性や耐久性が低下しやすいという課題があります。
これに対しベホマルは、CD-MOFを配合することで、気泡構造を大きく変えずに硬さや粘弾性特性を制御できる可能性を見出しました。
本事業では、この現象について詳細な評価を進めるとともに、靴ソール等の実製品形状での応用可能性を検証します。

発泡体が抱える課題:接着工程、VOC、リサイクル性

靴ソール、自動車内装、建材、スポーツ用品など、発泡体は幅広い製品に使われています。
特に靴ソールでは、クッション性、支持性、反発性、耐久性など複数の機能を実現するため、硬さや性質の異なる発泡体を貼り合わせた複層構造が用いられることがあります。
しかし、このような構造では、接着剤やプライマー、乾燥、貼合、プレス等の工程が必要となります。
その結果、接着剤由来のVOC発生、工程増加、製造エネルギー増加、剥離リスク、リサイクル性低下といった課題が生じます。
ベホマルは、これらの課題に対し、接着剤や貼り合わせ方法を改良するのではなく、発泡体そのものの内側から物性を制御するというアプローチに取り組んでいます。
MOFフォームにより、単一発泡体の中で硬さや粘弾性特性を制御できるようになれば、従来必要だった複層・接着構造の削減につながる可能性があります。
これにより、接着剤使用量の低減、VOC排出削減、工程削減、部材点数削減、単一素材化によるリサイクル性向上等が期待されます。

「環境に良い」だけではなく、「機能で選ばれる素材」へ

環境配慮型素材を広く社会に普及させるためには、環境性能だけでなく、実際の製品に求められる機能、コスト、加工性、使いやすさとの両立が重要です。
ベホマルが目指しているのは、単に「環境に良い」という理由だけで選ばれる素材ではありません。
まず機能で選ばれ、製造工程の合理化やコスト低減につながり、その結果として環境負荷も下げられる素材です。
MOFフォームでは、クッション性、反発性、耐久性、圧力分散性等の機能向上を入口に、接着工程削減、VOC削減、リサイクル性向上といった環境価値を同時に実現することを目指します。
本事業を通じて靴ソールでの実証を進めるとともに、将来的には自動車、建材、物流、スポーツ用品等、同様の課題を抱える発泡体分野への展開を検討してまいります。

代表コメント

株式会社ベホマル 代表取締役 西原麻友子


このたび、環境省の「環境保全研究費補助金」フェーズ2(SBIR連結型)に採択いただいたことを、大変光栄に思います。
当社はこれまで、植物由来バイオMOFを活用した機能性素材「美環(R)」の開発・社会実装に取り組んできました。その中で、発泡体に少量添加することで、従来の発泡体設計では説明しきれない物性変化が見られ、靴ソールをはじめとする発泡体製品の構造そのものを変えられる可能性が見えてきました。
今回の事業では、MOFフォームを実製品形状で評価し、機能性、加工性、耐久性、環境負荷低減効果を検証していきます。
環境に良いという理由だけで選ばれる材料ではなく、まず機能で選ばれ、製造工程の合理化やコスト低減につながり、結果として環境負荷も下げられる材料を目指しています。
本事業を通じて、MOFフォームの実用化を加速し、靴ソールを起点に、自動車、建材、スポーツ用品など幅広い発泡体分野への展開を進めてまいります。



イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業について

「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」は、環境省がSBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度の一環として実施する、環境分野のスタートアップ等を対象とした研究開発支援事業です。
環境省では2021年度から本事業を実施しており、スタートアップ企業等による環境保全に資する研究開発を支援しています。
フェーズ2(技術開発(R&D))(SBIR連結型)は、前段階のフェーズ1で得られた成果を踏まえ、技術開発や実用化に向けた研究開発を進める枠組みです。
ベホマルは2025年度にNEDO「SBIR推進プログラム(連結型)」フェーズ1に採択され、今回、その成果を踏まえて環境省のフェーズ2(SBIR連結型)に採択されました。

株式会社ベホマルについて



株式会社ベホマルは、独自の機能性素材「美環(R)」で、製品の機能向上と環境負荷の低減を素材から実現する会社です。「日常をCO2回収スポットに」をミッションに掲げ、身近な製品を通じて、日常生活の中にCO2回収機能を広げる社会の実現を目指しています。
美環(R)は、植物由来原料からつくられるバイオMOF「CD-MOF」を活用した機能性フィラーです。Northwestern Universityからライセンスを受けた基盤技術と、ベホマル独自の製造・用途開発技術を組み合わせ、開発・製造・販売しています。
ベホマルは、CO2吸収プラスチック「DACプラ(R)」と、発泡体の硬度・粘弾性特性を制御する「MOFフォーム」の社会実装を進めています。



 会社概要

会社名:株式会社ベホマル
英語表記:Behomal Co., Ltd.
代表者:代表取締役 西原麻友子
所在地:滋賀県草津市野路東1-1-1 立命館大学BKCインキュベータ101/201
設立:2022年11月
事業内容:植物由来バイオMOFを活用した機能性素材「美環(R)」の開発・製造・販売、DACプラ(R)およびMOFフォームの社会実装
公式サイト:https://www.behomal.co.jp/
お問い合わせ:info@behomal.co.jp

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